保健・衛生について
登園する前に
- 朝食をきちんと食べられるように早寝早起きをし、睡眠も十分にとれるよう家族の皆さんでお子さんのために時間を調節し協力して下さい。
・排便の状態は健康を判断する目安となります。便秘、不消化便、下痢便等をよく観察し、家庭での排便を習慣づけるようにして下さい。精神的な安心感につながります。 - 検温について
・朝目覚めて元気が無い時、顔色が悪い時、食欲が無い時など、普段と状態が違った様子もある為、必ず検温をして下さい。朝の37度5分以上は危険信号です。発熱時はお子さんの心身にも負担をかけないようにしましょう。 - 次の症状の時は、直ちに医師の診断を受けて下さい。
・発熱、下痢、嘔吐、湿疹、発疹、目やに、やけど、虫刺されが化膿した時など - お子さんの健康状態を把握し、必ず保育士にお話下さい。
・咳、熱、排便(下痢の時など)、食欲のこと、また低年齢児や体の弱いお子さんについては、特にお話し下さい。
・感染危険がある伝染性疾患の場合は集団生活であることにご理解いただき、完治するまで登園は控えていただくようにお願い致します。 - 座薬を使用後の登園はできませんので、ご理解いただき、ご協力お願い致します。
検診・予防接種について
- 乳幼児に定められている予防接種についてはお子さんの健康状態を見て、それぞれの家庭の指定病院・健診等で必ず受けて下さい。また、麻疹の予防接種は1歳を過ぎたら受けて下さい。接種後は、園にお知らせください。
4ヵ月健診、1歳6ヵ月健診、2歳6ヵ月健診は、それぞれの市町村発行のお知らせ(広報など)を見て必ず受診するようにしてください。 - 予防接種後の登園は、急な体調不良に対応できませんので、ご家庭で様子を見ていただくようお願い致します。
保育時間内での発熱や怪我が起きた場合
1. 急な発熱や具合が悪くなった時など、お子さんの体調に変化があった場合は、職場に連絡させていただきます。
次の症状があるお子さんは、1時間以内の降園をお願いします。
- 37.5度以上の発熱が見られた場合。
- 急な嘔吐や下痢症状があり、感染の疑いがある場合。
- 病院を受診しなければならない怪我をした場合。
※嘔吐、下痢の症状のお子さんについては、病院を受診しノロウイルス等の検査を受けることをお勧めします。発熱を伴わない場合でもノロウイルス等の可能性があります。又、診察を受けた場合には医師の指示に従い対応して下さい。尚、保育園には診断結果をお知らせ下さい。
2. 保育園では月極保育のお子さんに対して、嘱託医による年2回の定期健康診断、年2回の歯科健診を実施します。
病気について
- 小児喘息、ひきつけ、関節がはずれやすい、アレルギー等があり、保育をする上で配慮しなければならない事がありましたら、必ずお知らせ下さい。
- 食物アレルギーやアナフィラキシーの既往歴のあるお子さんは除去食が必要になりますので、医師の指示書を提出して下さい。
- 学校保健安全法により、感染症にかかった時は出席停止となります。なお、治療し登園する時は医師に指示を受け、その旨保育園にお知らせ下さい。
- 判断に迷う場合は、保育園にお知らせ下さい。
〈感染症の種類及び登園基準〉 学校保健安全法施行規則第18条における感染症の種類
- 第一種 …… 完全に治癒するまで
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る)、鳥インフルエンザ(病原体がインフルエンザウイルスA属インフルエンザAウイルスであってその血清亜型がH5N1であるものに限る) - 第二種 …… 医師において感染の恐れがないと認めるまで
インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1)を除く)、百日咳、麻しん、流行性耳下腺炎、風しん、水痘、咽頭結膜熱、結核、髄膜炎菌性髄膜炎
病名 | 潜伏期間 | 感染可能期間 | 登園基準 |
---|---|---|---|
インフルエンザ | 1〜3日 | 感染後約10日 | 解熱後3日経過して |
百日咳 | 7〜10日 | 感染後約3週 | 特有の咳が消失し全身状態良好 |
はしか | 10〜12日 | 発疹出現の前後4〜5日 | 発疹を伴う熱が下がり3日経過 |
帯状疱疹 | 不定 | 全ての発疹が痂皮化するまで | 全ての発疹が痂皮化するまで |
RSウイルス | 2〜8日 | 3〜8日(乳児は3〜4週間) | 呼吸器症状が消失して |
おたふくかぜ | 14〜24日 | 症状を示す前後7日〜9日 | 耳下腺の腫れが消失したとき |
風疹(3日はしか) | 14〜21日 | 発疹出現の前後7日 | 発疹が消失したとき |
水痘(水ぼうそう) | 11〜20日 | 水泡出現前から | すべての発疹がかさぶたになって |
プール熱 (咽頭結膜熱) | 5〜7日 | 潜伏期後半〜発症後約5日 | 解熱、主症状が無くなり2日経過 |
流行性角結膜炎 (はやり目) | 5〜12日 | 発病後約2週間 | 結膜炎症状が消失するまで |
急性出血性結膜熱 | 1〜2日 | 発病後約2日 | 治癒するまで |
ヘルパンギーナ | 2〜7日 | 1週間 | 解熱に食事もとれるようになって |
手足口病 | 2〜7日 | 水泡消滅まで | 元気が良ければ登園可能 |
りんご病(伝染性紅斑) | 17〜18日 | 14〜20日 | 元気が良ければ登園可能 |
溶連菌感染症 | 2〜4日 | 抗菌薬内服後 24時間 | 有効治療を始めてから2日後 |
乳児嘔吐下痢症 (ロタウイルス) | 不定期 | 下痢、嘔吐等症状のある時期 | 症状がおさまり普通食がとれる |
感染症胃腸炎 | 1〜3日 | 下痢、嘔吐等症状のある時期 | 症状がおさまり普通食がとれる |
マイコプラズマ肺炎 | 14〜21日 | 症状発症〜4・5週間続く | 症状が改善し元気が良くなれば |
突発性発疹 | 約10日 | 発熱中 | 解熱後1日後 |
ヘルペス性菌内 口内炎 | 2日〜2週間 | 水泡消滅まで | 症状が改善し元気が良くなれば |
とびひ | 2〜10日 | 水泡消滅まで | 感染の恐れが無いと認められた時 |
みずいぼ | 2日〜7週間 | 感染の恐れが無いと認められた時 | |
アタマジラミ | 10〜14日 | 10〜14日 | 駆除を開始していること |
インフルエンザについて
- 感染経路は、飛沫感染
- 滞在期間は、1日~3日(新型インフルエンザの場合は1日〜7日)
- 主症状は、発熱(38°C以上)悪寒、頭痛、咽頭痛、筋肉痛など
- 37.5度以上発熱の場合は、園に連絡
- 病院受診
- 診断結果を園に連絡
- 発症してから7日間、又は解熱した日の3日後まで自宅療養
(タミフル処方の場合は、飲み切るまで自宅療養) - その後、病院再受診
医師の診断後登園可能であれば〈感染治癒〉の用紙に必要事項を記入して頂きますので申し出て下さい。
※ノロウイルス、ロタウイルスなど感染症に関しても、同じ対応になりますので、ご理解下さい。
※不明な点がありましたら、保育士までお尋ね下さい。
くすりについて
乳幼児の薬は医師の指示に基づいて保護者が与えるものとなっています。ただし、やむを得ず保護者が与えることが出来ない時は、保護者の依頼を受けて保育士が代わって投薬することになります。保育園では薬の依頼書が年々多くなり、薬の管理や保育中にお子さんに投薬することが難しくなっているのが現状です。そこで、保育園における薬の取り扱いについて下記のとおりまとめましたので、趣旨をご理解いただき、ご協力を宜しくお願いいたします。
- 薬はお子さんを診察した医師が処方した物、あるいはその医師の処方によって薬局で調整したものに限ります。保護者の個人的な判断で持参した薬は対応出来ません。
(飲み残しや以前もらっていたもの等は対応出来ません。) - 座薬、吸入器は、原則としてお預かり出来ません。やむを得ず使用する場合は、医師からの具体的な指示書を添付して下さい。尚、使用にあたってはその都度、保護者に連絡をしますので、ご了承下さい。
- 初めて使用する座薬、吸入薬については対応できません。
- 「熱が出たら飲ませる」「咳が出たら」「発作が起こったら」「かゆみが出たら」というような症状を判断して与えなければならない場合は、保育園で判断出来ませんので、薬をお預かり出来ません。その都度、保護者にご連絡することになりますのでご了承ください。
- 慢性の病気(気管支喘息・てんかん・糖尿病・アトピー性皮膚炎などのように経過が長引くような病気)の日常における投薬や処置については、お子さんの主治医または委託医の診断書を提出して下さい。
- 持参するくすりについて
- 医師が処方したくすりには、必ず「お薬依頼書」を添付して下さい。尚「薬剤情報提供書」がある場合、それも添付して下さい。
- 使用する薬は必ず1回分ずつに分けて、当日分のみご用意下さい。
- 袋や容器にもお子さんの名前を記入して下さい。
※必ず、保育士に手渡しでお願いします。
- 主治医の診断を受ける時は、お子さんが現在保育園に入園していること、保育園では原則として薬の使用が出来ないことをお伝え下さい。
- 主治医には、可能であるならば1日2回の薬や、1日3回でも時間を変更して服用しても良いかどうかお尋ね下さい。
薬の依頼書は「入園のしおり」をご確認ください。